生活に配慮したサービスを提供するための地域包括ケアシステムを理解します。個別の患者支援につなげるためにも、地域包括ケアシステムの仕組みを創ることに医療者として関わることについても考えます。
それぞれのセクションの概要は、以下の通りです。
「11-1 地域包括ケアシステム概論」(2分28秒)では、医療介護総合確保促進法を解説し、平成24年3月に地域包括ケア研究会が再整理した地域包括ケアシステムを概観します。
「11-2 地域包括ケアを構成する要素」(4分10秒)では、地域包括ケアシステムの5つの構成要素の関係を解説します。本人・家族の選択と心構え、すまいとすまい方のありかた、が根本のところで大事です。
「11-3 地域包括ケアシステムの構築」(3分44秒)では、病気になったとき、退院したときの、医療の関わり方を概観します。地域のすまいで充実したくらしをおくるために、病院や包括的マネジメントの関係を考えます。
「11-4 地域包括ケア支援センターについて」(4分31秒)では、医療との連携を考えるために、地域包括支援センターの役割や組織について講義します。ソーシャルワーク、ケアマネージャーの支援、介護予防マネジメントといった主な事業についても整理します。
「11-5 生活を支援する地域包括ケアシステム」(2分37秒)では、地域高齢者に対しての生活圏域を基本としたサービス構築についてまとめ、特に認知症高齢者ケアについて生活そのものをケアとして組み立てることを解説します。ここでは医療者として生活に配慮したサービス構築を理解します。
講師: 田城 孝雄(放送大学教養学部 教授)
11.地域包括ケアについて (1.74MB)