公益財団法人
在宅医療助成 勇美記念財団

第1章 在宅医療総論

2.対象疾患と臨床課題(和田 忠志)

かかりつけ医だからこそ、通院困難になっても訪問診療を続けるほか、かかりつけ医のいない患者、社会的な困難を抱えた患者や家族と向き合い、生を支える必要がある。そのための臨床能力を概観します。

それぞれのセクションの概要は、以下の通りです。
「2-1 在宅医療対象者」(3分44秒)では、在宅医療の対象者とはどのような患者なのか、その在宅療養期間はどの程度なのか、特徴をおさらいします。
「2-2 「本気」のかかりつけ医」(2分49秒)では、「最期まで先生に診てもらいたい」という患者の気持ちを受け止める医師の考え方を、「看取り可能な在宅医療」というフレーズとの対比で捉えます。
「2-3 「本気」の在宅(専門)診療所」(3分0秒)では、続いて、「本気」でやっている出会う機会の多い「かかりつけ医のない患者」を引き受ける意義を再認識します。最後の砦としての在宅医療機関の覚悟が要求されます。
「2-4 社会的困難事例との対面」(2分54秒)では、地域に根差して活動しているからこそ聞こえる「声なき声」をどのようにとらえ、どのような姿勢で対処することが望ましいのか、を検討します。
最後に「2-5 総合診療・家庭医療と在宅医療の接点」(2分52秒)では、プライマリ・ケアの5原則をおさらいしたうえで、地域で活動し、地域に貢献する医師に必要な4つの要素(態度や能力)を解説します。

講師: 和田 忠志(医療法人社団実幸会 いらはら診療所 在宅医療部長)

2.対象疾患と臨床課題 (1.66MB)

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