末期腎不全のため毎年約3万人が透析を導入され、その高齢化も進んできています。維持血液透析以外にも腹膜透析や透析見合わせなども選択肢としてあることを、そのメリット、デメリットを理解した上で、チームとしてその選択や実践に関わる際の考え方を整理します。
それぞれのセクションの概要は、以下の通りです。
「4-1 腎不全の概要」(2分2秒)では、慢性腎不全(CKD)を概観し、腎不全のエッセンスを捉えます。全国の慢性透析患者は国民400人に1人の割合と言われており、腎不全を社会課題として捉える必要があります。
「4-2 腎不全の症状と腎保護療法」(4分5秒)では、医学的な腎保護を意識した管理を講義します。在宅においては日々の食事の管理が必要となりますが、ここではその指導のポイントを整理します。
「4-3 透析方法の選択と腹膜透析の管理」(5分41秒)。日本では腹膜透析を選択することは少ないのですが、在宅においてはQOLが保たれることなど有利な点も多いとも言われます。血液透析との比較を理解しながら管理について学びます。
「4-4 今後の透析導入や透析維持の見合わせについて」(2分42秒)。2014年日本透析医学会から維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言が出されました。末期腎不全患者の治療方針はチームで、患者の尊厳を考慮しながら話し合い進めることが必要となります。
講師: 浅井 真嗣(医療法人胡蝶会 サンエイクリニック 院長)
4.腎不全 (1.78MB)