公益財団法人
在宅医療助成 勇美記念財団

第6章 小児の在宅医療

4.NICUからの退院支援(田村 正徳)

NICUから小児科、小児科から在宅へ。この節では、チェックリストやフローチャートなども紹介しながら、NICUにいた子が自宅に帰るまでの移行準備と手順を学びます。NICUの様子が分かる映像や、さらには、小児の退院調整会議の実際の映像もご覧になれます。

それぞれのセクションの概要は、以下の通りです。
NICUでの長期入院を経て在宅での生活へ移行する子どもたちが、近年増加しています。「4-1 NICU長期入院児と在宅医療移行児の急増」(1分40秒)では、NICUから在宅へ移行する可能性の高い子どもたち特徴を整理します。
「4-2 在宅移行適応患者の早期の認識と家族への働きかけ」(5分5秒)では、退院支援の流れとポイントをまとめます。その中でも、まず、在宅移行適応の患者を早期に認識し、家族との話し合いを始めること、NICUから小児科、そして在宅への移行プロセスの重要性を検討します。その中で、NICUの様子を映像で紹介します。
「4-3 新生児科と小児科が連携しての在宅移行準備」(1分44秒)では、新生児科と小児科が連携して在宅移行準備を進める方法を紹介します。家族への手技取得教育や、情報交換用紙を、新生児科と小児科が同じ様式で共有するなどの例を紹介します。
「4-4 治療行為から生活手段としての医療的ケアへの変換」(6分41秒)では、自宅での生活に向けて、病院での治療ケアから家庭で実践する生活手段としての医療ケアへ変換していくことを理解します。子どもの安全を確保しながら、家族の生活も守るよう、チェックリストやフローチャートを用いながら支援している実例を紹介します。ここでは、実際の小児の退院調整会議の様子も映像で紹介しています。
最後に「4-5 在宅移行の手順まとめ」(2分38秒)では、在宅医療への移行についての手順をまとめて講義します。医療スタッフ、地域の多職種ともにそれぞれの役割や流れを理解していることが大切です。

講師: 田村 正徳(埼玉医科大学総合医療センター小児科 教授)

4.NICUからの退院支援 (1.61MB)

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