公益財団法人
在宅医療助成 勇美記念財団

第6章 小児の在宅医療

新生児医療の進歩とともに、高度な医療ケアを必要とする子どもが増えています。この章では、社会的に重要性を増している小児科領域の在宅医療について学びます。(   )内は、映像教材の講師名です。各節の小見出しは、映像教材の見出しです。各節をクリックすると、テキスト版のPDFと、映像教材を視聴できます。

1.小児在宅医療の課題と展望(前田 浩利)

新生児医療が進歩したことにより、結果として医療的ケアを必要とする子どもが増えています。この節では、周産期・小児医療や少子化対策など、小児在宅医療が果たす社会的役割とその必要性を概説します。

2.小児在宅医療における地域連携(高橋 昭彦)

子どもは、とりわけ成長、発達する存在です。その成長を家族やきょうだいとともに支えるため、地域の専門職や住民は、どのように関わることができるのか。この節では、地域連携のあり方について、事例を通してポイントを学びます。

3.重症児の在宅医療(前田 浩利)

歩けて話せるけど、医療的ケアを必要とする子どもたちが増えています。この節では、重症児が自宅で暮らすために必要な医療的支援、とりわけ呼吸器と栄養管理について講義をします。歩けて話せる子どもの様子や、在宅医療を利用している母親のコメントも映像で紹介します。

4.NICUからの退院支援(田村 正徳)

NICUから小児科、小児科から在宅へ。この節では、チェックリストやフローチャートなども紹介しながら、NICUにいた子が自宅に帰るまでの移行準備と手順を学びます。NICUの様子が分かる映像や、さらには、小児の退院調整会議の実際の映像もご覧になれます。

5.小児の在宅緩和ケア(前田 浩利)

小児にも緩和ケアが必要です。成人に対する緩和ケアと共通する部分も多くありつつ、子どもだからこそ配慮とケアをしなければならない領域も多く存在します。この節では、小児緩和ケアの概要から疼痛管理の方法まで講義します。

6.小児在宅医療で活用できる社会制度(梶原 厚子)

子どもを取り巻く社会制度は、大きく変革しています。小児在宅医療を支えるものとして、活用できる社会制度を理解し、医療的ケアを必要とする子どもたちが、自宅で、地域の中で暮らしていくために、どのような関わりができるのか、学習します。

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